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純谷吉松(Itoya Kichimatsu)


■2004年7月のニュース一覧
▼[2004.07.30]異常の先々
▼[2004.07.28]流れの先にあるもの
▼[2004.07.26]荒野のただ中で
▼[2004.07.24]わからないことはなんですか
▼[2004.07.22]Returned mail: User unknown
▼[2004.07.20]ワイヤード=福音書
▼[2004.07.18]想い出のソフト
▼[2004.07.16]払いたい税金
▼[2004.07.14]独白。
▼[2004.07.12]エレベーターの向き先
▼[2004.07.10]ポコペン人の国
▼[2004.07.08]正しいあしたのために
▼[2004.07.06]MP3携帯メモ
▼[2004.07.04]過去の映画の捨て方
▼[2004.07.02]あしたもnyを

■2004年08月のニュース一覧
■2004年06月のニュース一覧


 
[2004.07.30]
  異常の先々


 ▼Apple, Motorola to bring iTunes to cell phones(MacCentral)【英語】
  http://maccentral.macworld.com/news/2004/07/26/applemot/


 いろいろな異常っぷりが,正常な社会を作っていく? でもそれは,いまのこの国が異常である,証明でもある?

quote:アップル社のスティーブ・ジョブズCEOはモトローラ社のイベントで,両社が提携してモトローラの携帯電話機にiTunesの音楽を転送することを可能にすると発表した。アップルでは,モトローラの携帯電話はiPodやiPod miniの代わりになるものというより,補足であると述べている。アップルはiTunes ミュージックストア(iTMS)を支援する目的で,ヒューレット・パッカード,AOL,BMWと提携しており,モトローラは4社目となる。

 それにしても,iPodの人気ぶりは異常に感じるほどだ。ちょっとiBookの修理もあって銀座のアップルストアに何度か足を運んでいるのだけど,iPodの盛り上がり以前と比べて全然客の数が違うような気がする。いままでは店員がすぐに目に留まったけど,いまでは客のなかに埋もれているように感じるほど。よくみてないけど,ほとんどがiPod目当ての客ぢゃないのかな? 普通にいままでマックを使っていた人間からみると,やっぱり,異常に感じなくもない。

 そう云えば,今年上半期に日本で開始したいと云っていたナップスターもiTMSも,とんと話を聞かなくなった。まぁもともとやれるわけないだろと思う条件はいくつもいくつもいくつもいくつも出てくるわけで(asahi.comの記事),普通の人は当然だなと思っているだけだと思う。けれど,いま日本で行われている音楽配信サービスは誰も使ってない状態で,日本のアップルとしては,こんだけiPodが売れててみんな持ってるのに,日本でiTMSをやってないなんてあなたたちは金儲けしたくないんですかそうですかと,鼻で笑って交渉できる立場にはなってきているだろう。それは,ユーザーにとってはよいことだ,いろんな意味でだが(過去記事)わらい。そして,MP3を再生できる携帯電話がさっぱりない現状の異常さも,そのiPodの異常から変化してきてもおかしくない。「iPodを積んだ携帯電話をアップルが出せば」と以前書いたけど(過去記事),それがまさに現実となったアップルとモトローラの提携。それは米国でのことだけど,着うたとやらでだまして満足させとけばいいだろうと思っている日本のとんちきどもの行き場をなくさせる,よいニュースになりそうだ。



 
[2004.07.28]
  流れの先にあるもの


 ▼RealNetworks Puts Harmony on any Player(PC WORLD)【英語】
  http://www.pcworld.com/news/article/0,aid,117062,00.asp


quote:リアルネットワークス社のハーモニーと呼ばれる新しいソフトウェアは,リアルプレイヤー10.5に組み込まれて火曜日にベータテストに入る。ハーモニーを使えばiPod上でリアルプレイヤー・ミュージックストアから購入した楽曲を再生できることになり,つまりハーモニーはiTunes ミュージックストア(iTMS)のデジタル権利管理(DRM)を解き明かして,同様の動きをしていることになる。

 いまさら日本のレコード会社のCCCDとか呼ばれているコピープロテクトについて話をするのも馬鹿馬鹿しいんだけど,よくCCCDに怒っている人がなにに怒っているのか,わたしにはわからないときがある。音が悪くなるからダメって云うけど,んぢゃ音の劣化がまっっっったくないならCCCDに賛成なんだろうか? わたしは128kbpsのMP3でも音の劣化なんてわからないからそんなことどぉでもよく,制作者への仕方ない支援としてCCCDも買っている。でももちろん,CCCDは嫌っている。その理由はたったひとつで,それは_自由に使われることを拒否しているから_だ。使われたくないんなら,そもそも売るな。売り物として欠陥品である。で,その理由は,iTMSとiPodも同じである。だからわたしは,iTMSとiPodもたいして好きぢゃない。

 自分がお金を出して買った音楽を,パソコンで聴いてなにが悪いだろうか? MP3やAACにして自分がいちばん好きなプレイヤーソフトで聴いてなにが悪いだろうか? 自分がいちばんよいと思う携帯プレイヤーに転送して,街中で聴いてなにが悪いだろうか? 情報のひとつとしてネットワーク上で共有し,その音楽を知る人をもっと増やすことのなにが悪いだろうか? どこのオンライン音楽ストアで買った音楽ファイルも,好きなプレイヤーで再生できるべきだし,好きな携帯プレイヤーで聴けて当然だ。それが基本的な考えであるのだから,まぁリアルという会社にはいろいろ問題はあろうとも,ハーモニーの登場はありがたい。

 にしても。iTMSのDRMを取り除く,プレイフェアプロジェクトが登場したのが4月5日(過去記事)。それに対してアップルが,プレイフェアプロジェクトのサイトをサーバーから削除させたのが4月9日(過去記事)。リアルがアップルに同盟を申し入れて拒否され,iPodをかなり強く非難したのが4月13日(過去記事)。プレイフェアプロジェクトがhymnとなり,再出発したのが5月11日(過去記事,hymnのキャッシュ)。そして今回のリアルのハーモニー登場が7月26日(日付はすべて元ネタニュースの公開日)。この流れは,いろんなことがみえてくるぢゃないか。ユーザーが望むデジタル音楽は,iTMSでもハーモニーでも,まだ終点ではない。いまのDVDのような,徹底的に保護技術がぶち壊された,もっともっと自由度の高い終着点しか待っていない。いまは,ただただ,その流れをたどっているだけだと,感じる。



 
[2004.07.26]
  荒野のただ中で


 ▼The Internet just got bigger(Geek.com)【英語】
  http://www.geek.com/news/geeknews/2004Jul/gee20040723026144.htm


 広い,広い,荒野に,多くの人がいて,つながりの薫りを放っている。

quote:ドメインを管理しているICANNは,DNSルートサーバーに初めてIPv6ネームサーバーアドレスを付け加えた。IPv6アドレスによって現在のIPv4アドレスで起こりえるIPアドレスの不足が解消でき,世界中のすべての人がIPアドレスを持つことができるようになると推測できる。

 何度も話していることだけど,テレビもラジオも新聞も電話も郵便もなくなる日は来るが,ネットワークがなくなる日は来ない。人はすべての情報とモノをネットワークから得るようになり,すべての伝達と連絡をネットワークで行うようになる。テレビもラジオも新聞も電話も郵便も,すべてネットワークですむようになり,役目を終えて消え去る。IPv6のアドレスによって,地球上のすべての人が固有のIPアドレスを持ち,それが身分証明ともなる。そして,クーラーも冷蔵庫も電子レンジも,玩具も携帯MP3プレイヤーも自家用車も,すべてがIPアドレスを持つ(使い方は想像してみて欲しい)。それは,そんな未来の話ではない。もう,すぐ,の話だ。

 街中のように山ほど人が目に入るわけではないが,その荒野にはとてつもない人がいる。いつでも声をかけることもできるし,触れ合うこともできるようになる。知り合いになる,ということは,アドレスを知り合う,ということでしかない。そしてその地に,どんな種子の花を咲かせてもいい。ある人は蒲公英の種子をまき,ある人は百合の種子をまき,ある人は向日葵の種子をまく。どんな花も,邪魔な花などない。花をみて人はその人に話しかけることができる。その花は,情報である。その情報は,音楽ファイルや動画ファイルかもしれないし,普通は目にすることがない秘匿の書類かもしれない(WIRED NEWSの記事)。すべての人がv6アドレスを持ち,世界はそれを基礎として動く。街中で突然知らない人に話しかけることなど恥ずかしくてできない女の子でも,ネットワーク上には幾万の人に話しかけることができる。このテキストで,わたしがあなたに話しかけているように。ネットワークとは,そも,そういう場所であるのだから。



 
[2004.07.24]
  わからないことはなんですか


 ▼南極で発見された隕石、火星由来と確認(WIRED NEWS)
  http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20040723308.html


 「あしたの授業は自習にします」とネコ先生は云いました。「わからないことをみつけて,ずっと考えてください」。

quote:南極隕石探査プログラムが南極点から約750kmで発見した隕石は,火星起源のものであると米航空宇宙局(NASA)発表した。この隕石は約1100万年前,火星に小惑星が衝突した際に火星表面から吹き飛ばされたものが,宇宙を駆け抜けて南極大陸に落下したとみられる。

 「この世界でわかることとわからないことの数は,どっちが多いと思う?」「??? わかることの方が多いんぢゃないですか? わかってるんだし。て云うか,わからないことはわからないから数えられないんぢゃ? なに云ってるのかわからなくなってきました」「そうね。それが正解。わからないことの数はわからない。でも,そのわからないってこともわからないことの数に入るのよ」「??? …わからないことの数も多そうですね」「そう。これはその人の生き方が表れる質問なのかもしれない。わかることが多いと云う人は,なにがあっても気にしないで生きていける。わからないことが多いと云う人は,とりあえずなんでも忘れて生きていける人かな」「なんですかそれ?」「世の中の人は,だいたいそのどっちかで生き続けているものよ。ネコ先生はよくそう云ってるわ」。

 「火星に小惑星がぶつかって,その爆片が地球の南極に落っこちたってことですか?」「そう云ってるわね。普通に考えたらありえないことだけど」「ありえない?」「ありえると思う?」「あってもおかしくないんぢゃ?」「火星から吹き飛んで宇宙空間にさまよっていたものが地球に落下するなんて,あなたが投げたボールが地球を一周してあなたの後頭部に当たるようなものだわ。ありえないと考えるのが普通ね」「そう云えば,宇宙でなくしたコンパスを後日みつけるっていうマンガがあったけど…」「ありえないわね,そんなことは。でもね。世の中はそんな起こるはずもないことが起こるものなのよ。おおむね,わかることは起こらない,わからないことは起こる。だからきょうの次には必ずあしたが来るの。わかるわね?」「??? …わからないんですけど」「それでいいのよ。そのわからないことを考えるために,あしたは来るんだから。ネコ先生はいつもそう云ってるわ」。



 
[2004.07.22]
  Returned mail: User unknown


 ▼視覚障害者にとって使いにくいインターネット(asahi.com)
  http://www.asahi.com/english/svn/TKY200406220198.html


 「ちさちゃんは,死んでなんかいないよ。ずっと,そこに,いる」。

quote:目の不自由なバーバラ・ローズさんは,電子メールを音声化して読み上げてくれるソフトを使っているが,スパムメールにわずらわされるなど苦労は多い。ウェブサイトの閲覧も障害物でいっぱいだと,多くの報告書が指摘している。いつものサイト以外はアクセスしない障害者もいるが,ローズさんはパソコンは外の世界への接点だとしてあきらめず,アクセスできるように要求し続けるつもりだと語る。

 すべての障害者が一律に問題なく,ネット上の情報を利用できるようになるのは難しいが,ひとつひとつ,少しずつは解決を目指すことはできる。テレビもラジオも手紙もなくなる日は来るが,ネットワークがなくなる日は来ない。ほとんどの情報が文字情報である現在のネットワークでは,視覚障害者はかなり制限が多い。その解決法は,音声による入力と音声による出力だ。いまわたしが携帯電話のノキア7600(過去記事)を使っていていいなと思っているのが,ボイスタグによる電話をかける作業だ。ボタンを押して,登録しておいた言葉をマイクに話すと,電話をかけてくれる。あとは普通に通話すればよい。パソコンの音声による操作は,まだまだ限られた利用になっているが,それが十分な性能を持って一般的になったとき,視覚障害者の利用も促進されるだろう。

 「ハロー,Navi。メールは来てる?」「…」「そう,最初のメールを読んで」「…」「ちょっと待って,それはスパムかな。スパムフォルダに移動して」「…」「次のメールを読んで」「…」「…ちさちゃんだ…。うん,続けて」「…」「そう,なんだ。うん,返信するね。録音して送って。OK?」「…」「ちさちゃん。わたしは,怒ってないよ。ううん,むしろ,喜んでる。普通なら,急にいなくなっちゃったらもう会うこともできないけど,こうしてつながっていられる。わたしは,…ごめんなさい。勇気がなかったの。だから,わたしからメールを出すことはできなかった。ごめんなさい。でも,声をきけて,話すことができて,うれしい。みんなはもういなくなったって云うけど,わたしのプロトコルにはいつでもちさちゃんはいる。ずっと,これからもずっと。OK」「…」「うん,もう寝るね。おやすみ,Navi」。



 
[2004.07.20]
  ワイヤード=福音書


 ▼彼なくしてGoogleはなかった――数学者エドワード・カスナー(ITmedia News)
  http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0406/18/news077.html


 グーグルのことを考えると,死にたいなんて気持ちが,いつの間にかどぉでもいいことのように思えてくるんだ。

quote:今年もっとも注目の株式公開企業,グーグル社(Google)の社名は,20世紀初頭の数学者であるエドワード・カスナー博士が,1のあとに0が100個ついた数を「グーゴル(googol)」と名付けたことにちなんでいる。グーグル社は,「ウェブ上で使用可能な膨大な量の情報を組織化する使命」を反映していると述べている。ちなみに同社がインデックス化しているウェブページの数は40億で,まだグーゴルよりもずっと少ない。

 一昨年日本で自殺をした人の数は,3万2千人だと云う。その人数を多いと思うか,少ないと思うかは人それぞれだが,自ら命を絶つ人の気持ちがわかる人は限られている。同情できる人の数ぢゃない,自らのこととして自殺を意識し,実際にその気持ちを止められずに自殺を行う気持ちを認識できる人の数だ。ほとんどの人にとっては,自殺する人の気持ちなどわからない。大きな失恋をしたって,大きな裏切りにあったって,自殺することは選択肢として強く思わない。自殺は,なんらかの理由によって生み出されるものではなく,その人の持つ特性のようなものなんだろう。だから,わからない人にはどうしたってわからない。

 私事だけど,わたしもいつ死んでもおかしくないと思っている。レキソタンやリタリンなどのクスリは,一時的に自殺を止める効果があると思えど,使い続ければ自殺の引き金を引くものとして,ひかえた方がよいと考えている。ほかにも,自殺を忘れるための方法はある。そのひとつは,グーゴルについて考えること。1億や1兆なんて数は,ヘタをするとたどり着いて死んでしまうことになりかねない。が,グーゴルなら果てがみえない。そしてネットの情報量は,グーグルのインデックス数が全然グーゴルにたどり着いてないように,まだまったく足りないのだが,情報はウェブだけではない。メール,FTP,ニュースグループ,IRC,ファイル共有のファイル,それらすべては死へたどり着かないための情報量である。どんな情報であれ,あってはいけない情報などひとつもなく,すべての情報はネット上に存在し続けてよい。それが,人が生き続ける,唯一の糧となる,多くの人にとっても。



 
[2004.07.18]
  想い出のソフト


 ▼マックユーザーの間で根強い人気の『Word 5.1』(WIRED NEWS)
  http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20040621303.html


quote:マイクロソフト社のマックOS X版オフィスは高い評価を得ているが,それでも発売から13年経つ「ワード5.1」の足許にも及ばないというユーザーは多い。愛用者にとってワード5.1は速く,安定していて,強力な画期的ソフトだった。マイクロソフト社のプログラマーたちでさえ,ワード5.1はのちのバージョンより高く評価している。

 『そう,あのとき使っていたソフトにsomewhatというフリーソフトがあった。まだネットスケープ4を使ってたときだから,マックOSのバージョンは7.6ぐらい?(はっきりおぼえてないよ) スケジュール管理や日記,アドレス帳などの機能も備えた統合ソフトだが,初回起動時や数ヶ月に1回,ウィザードが起動していろんな質問をしてきた。なんの意味があるのかさっぱり不明の質問で,たとえば「いまいちばん困っていることを選んでください」とか(よくある悩み事がリストされて選べた),「もっとも最近ついた嘘を正直に入力してください」とか,「太陽と満月と新月からいちばん好きなものを選んでください」とか,そんなのばかりだった。

 日常的には,スケジュール管理や日記,テキストエディタ,あとメールソフトなどの機能をよく使う,動作が軽いよくできた統合ソフトだった。だがほかのソフトと大きく違う特徴があるわけでなく,よくあるソフトだと思って使ってたんだけど,そのうちあることに気付いた。どうも変な機能がある。そのうちのひとつは,これははっきり云って迷惑な動作だったが,somewhatを起動している間,表示されているOSの時計がよく狂う。でもいい加減に狂うのではなくある規則があり,夜はゆっくりと時間が流れるのだ。深夜に使っていると,朝が来るのが遅くなる。ただしスケジュール管理機能と連携していて,重要なスケジュールには影響しないようにしていたりするので,気付かない人もいたようだ。あとソフトの起動時に,なんとなく勇気が出るような箴言格言が毎度表示されるのも,統合ソフトとしては意味不明だった。

 そしてもっとも変なのが,Lモードと呼ばれる説明書にない機能だ。「control」+「delete」+「esc」+「L」キーを同時に押すと起動し,とあるテキストがすでに表示されていて,自分で修正することもできる。そのテキスト修正では,いまのIMソフトにはよく搭載されている,ある単語を同じ意味のほかの言葉に置き換える機能も使えた。ただ当時のソフトなので,たいして多くの単語は搭載されておらず,「美人」が「佳人」とか「器量好し」とか「玉顔」とか「明眸皓歯」とかになるだけで,なんか一部の単語に偏っているのはすぐにわかった。その機能や,なによりLモードで表示されるテキストで,毎日使い続けた人はsomewhatがいったいなんのソフトかすぐにわかった。そのLモードで表示されるテキストは,自分が好きな人へのラブレターだった。そうか,あの質問も,日記も,メールのテキストも,スケジュールも,アドレス管理も,全部このラブレターのためだったんだ。そして,ラブレターをメールで送れてしまう。ラブレターを出せないどころか,書くこともできないような人には,うってつけ(?)のソフトだったんだね。』(via.『もう少し…もう少し…』アツミサオリ



 
[2004.07.16]
  払いたい税金


 ▼UN proposes email tax(The Register)【英語】
  http://www.theregister.co.uk/2004/07/14/five_years_ago/


 日本のために払う税金って,無能な政治家に使われてしまうことになるんだから,だから払いたくない。では,払いたい税金は,どんな?

quote:5年前のきょう,The Registerはこんなニュースを伝えた。1999年7月14日のニュースによると,国連は100通の電子メールにつき1セントの税金を課し,発展途上国のインターネット拡張の補助金とする計画を公表した。いま考えるともしこの計画が実現していたら,発展途上国の子供たちすべてにノートパソコンを持たせることも可能かもしれない。ちょっとだけ再考してみてはどうだろうか?

 まずは余談から。The Registerはよく5年前のニュースを再掲する。5年前のきょうのこと,「It was five years ago today...」と伝えるのだけど,いまの5年前というと1999年のこと。普通は5年前のニュースというとちょっと懐かしいかなという程度だけど,パソコンやネットワークに関するニュースだと5年前はもう大昔の話だ。いまとまったく異なる状況であったり,たった5年で世界はこんなに変わったのかと思い返される。5年前の記事からいまを見返すと,よりはっきりとみえてくることがある。それをきちんとわかっているThe Registerは,だからほかのどんなニュースサイトよりも飛び抜けて素晴らしいと思う(特に日本のつまらないIT系ニュースサイトより)。まぁ,それはさておき。

 先月のMSN-Mainichi INTERACTIVEの記事によると,携帯メールに課税しようとしているフィリピン政府が大批判を受けていると云う。5年前の国連の計画の100通送って1円ちょっとの課税とはレベルが異なり,SMS(なのかな?)5通で約2円だとちょっと負担感があるかも。そもそも,100通で1円で困る人なんてスパムメール送信者しかいないんだから,現状のなんの役にも立ってない迷惑メール対策よりも効果があるかもしれなかったり。もちろん余計なお金を取られるのなんて嫌だと思うのはもちろんなんだけど,たとえばそれによって先進国とは呼べない国でもすぐにWi-Fi接続できたり,そのような国の人がみんなブログなどで情報発信できるような環境が整うとしたら,わたしはとてもうれしい税金であると思う。ネットのことなどなにもわからない,知ろうともしていない政治家なんて選挙があっても選ぶ意志もないが,世界のネットのためだけに使われる税金があるなら,わたしは,喜んで払いたい税金だと思う。



 
[2004.07.14]
  独白。


 ▼8,000 bloggers born every day(The Register)【英語】
  http://www.theregister.co.uk/2004/07/13/8000_bloggers_per_day/


 ネットの情報量は増えていく。ウェブログはそのわかりやすい例となっている。そしてその情報量にアクセスする接続速度も増し続けている。だがそのなかで,年を取っていく自分の創作力だけが落ちていく感じがする。

quote:ウェブログの検索エンジンを提供している会社によると,毎日1日に,8千〜1万7千の新しいウェブログが生まれている。つまり世界のどこかで,ブログが5.8秒にひとつ生まれていることになる。ただもちろんそのうちの45%は3ヶ月以内に更新しなくなってもいるが,おおむね更新は活発で,平均すると毎秒3つのウェブログが更新を続けている。

 あしたなにが起こるかわかってしまったら,あしたまで生きる意味がない。それと同じで,あした自分がなにを発見するかわかってしまったら,科学者などをやっている意味もないし,あした自分が作るストーリーがわかってしまったら,本を書いている意味もない。だが,だ。あしたしなければいけない仕事を,きょうのうちにすべて準備して整えてしまっている自分がいることに気付いて,これはもしかして年を取ってしまった証拠かもしれないな,と思っていたりする。1日はどんどん短くなっていく。それはホント,転げ落ちていくかのようだ。短くなるからできることも限られる。できあがる原稿用紙の枚数も減るし,描くキャラクタの数も限られてくる。100%新しいものでないなら少しだけ早く作ることができるから,いままでとおんなじものを作り続けている自分に気付く。そこで,なにをやってるんだオレは,と思う。

 どんどん速度を増し,遠くへより遠くへと走り続けて行く乗り物のなかで,自分だけがなにも変わらずに取り残されていくような気がする。ウェブログは増え続け,すでにすべての話題を捕捉などできるわけもない。あちこちのサイトで取り上げられている話題はほとんど同じで,そりゃ多くの人が取り上げる話題は多少はおもろいけど,同じ話題を追っかけていて自分の役に立っているとも思えない。いったいどうすればいい? 誰か,助けてくれるのかい? いや,そんなわけはない。自分を助けられるのは,自分だけ。自分でなんとかしなければ,_死ぬだけだ_。死にたくないのなら,死にたくないのなら,死にたくないのなら。



 
[2004.07.12]
  エレベーターの向き先


 ▼宇宙行きのエレベーター、15年後実現に向け開発進む(CNN.co.jp)
  http://www.cnn.co.jp/science/CNN200407040014.html


 「宇宙船なんて特別な乗り物が必要なうちは,いつまで経っても人は自分の足で歩き出すことができないのとおんなじだ。ずっと揺りかごから出られないまま。む,ちゃんと名前をあげておこうね。『地球は人類にとって揺りかごだ。だが,揺りかごで一生を過ごす者はいない』宇宙旅行の父,コンスタンチン・ツィオルコフスキーの言葉さ」。

quote:ブッシュ政権が月面基地,火星有人探査と平行してもうひとつ開発を進めている,宇宙行きのエレベーターの技術的な問題がほとんどクリアされ,15年後には実現できる見通しだという。宇宙へのエレベーターは100年以上前にアーサー・クラークの小説にも登場したが,最近になって軽くて強い素材であるカーボンナノチューブが開発され,見通しが開けた。だがこの見通しを疑問視する声もあり,実用化は我々の曾孫の時代になるという意見もある。

 「エレベーターで宇宙へ行けるってことは,乗っちゃえばあとは寝てればいいってことかな?」「日本の端から端まで新幹線で移動するのだって,何時間もかかるんだよ。宇宙まですぐに着くわけがないぢゃないか」「そりゃそうか」「んぢゃあ何度も寝たり,食事をしたりしなきゃいけないってこと?」「普通に考えたらそうなるだろうね」「どうせ何日もかかるなら,宇宙船とかで行けばいいような気がしてきたナ」「それは云わない約束だよ」「そんな約束してないよ」「してるんだよ,みんな。まぁそれはともかく,エレベーターで行けるってことはかなり自由度が高いんだ。それはわかるだろ?」「たとえば?」「たとえば,そうだな。自転車に乗って行ける。実際に宇宙で自転車に乗れる場所があるかどうかは関係ないヨ。持って行けるということが大事なんだ」「そうかな?」「まぁそういうことにしようヨ。どんな服を着ててもいい。ぷよぷよのコスプレでもいいんだよ」「ぃゃ,たぶんあんたの頭のなかにあるのはぷよぷよのコスプレぢゃないと思うけどね」。

 「宇宙船だと『アイ・コピー』とか返事しなくちゃいけないような気がするけど,エレベーターならなんでもよさそうだろ?」「そぉ?」「そしていちばん大事なのはね,エレベーターなら自分が向かっている方向がわかるってことサ。宇宙飛行士がネ,上も下もない宇宙空間でいちばん知りたいのは方角なんだって。エレベーターなら,向かっている方向が一直線でわかる。戻り道も一直線でわかる」「…だから,エレベーターを求めるのは必然?」「うん,そのとき人間は初めて,揺りかごから歩き出せるんだね」「…でもな。そう考えると,それが実現するのはホントに曾孫の時代になりそうだね」。(via. 『プラネテス』)



 
[2004.07.10]
  ポコペン人の国


 ▼Save the iPod, Stop the INDUCE Act(Save the iPod)【英語】
  http://www.savetheipod.com/


 「いまこの国では,音楽を聴く人というのは,とてつもなくものめずらしい人です。音楽というものがとてつもなくめずらしいものとなり,音楽が好きな人,音楽がいちばんの楽しみと云う人,音楽を人生としている人,は,そんじょそこらではみかけなくなり,それが普通になりました」。

quote:音楽業界は新しい法律によって,より激しく音楽共有に関連することを止めるように議会を圧迫している。それによってアップル社のiPodさえも危機に瀕している。この法によって,レコード業界からの許可のない音楽をコピーするすべてのハード,ソフトに義務責任が生じるだろう。このページをプリントアウトして,法案に反対のFAXを送ろう。

 「この国では一時期,インターネットでの音楽ファイルの違法だと云われるダウンロードが活発に行われ,そしてなぜそれが違法なのか誰もきちんと説明しないまま弾圧だけが繰り返され続けたため,音楽を聴くにはちょっと苦労することになりました。自由に音楽を聴ける環境では,もちろん自由に音楽を持ち運んだり,コピーしたりできることになります。そのため,まず音楽を聴くときは絶対に外部に音が漏れてはいけない密室で聴かなければいけないことになりました。そして,再生機器が手軽に入手できてはいけませんから,結果的に再生機器は世界に23個以上あってはいけないことになりました。もちろん音楽CDなどで自由に音楽を販売するなんてもってのほかです。レコード会社は会社内に閉鎖病棟のような音楽再生のためだけの建物を建て,音楽を聴きたい人はそこにお金を払って入り,その密室に閉じこもって聴くことになります。最初はみんなその姿を異常だとけなしましたが,慣れてそれが普通になればなんてことはありません。結果,レコード会社の売り上げは,1ヶ月に2万円ほどになったそうで,それではとてもぢゃないですが採算がとれないので,最近値上げが検討されているそうです」。

 …という笑い話をまとめようと思ってたんだけど,コピープロテクトCDとか平気で売っている日本なんて,いまもそれとたいして変わらないなと思いバカらしくなった。最近,音楽を売っている人間って本当は人間ぢゃないんぢゃないかと思うようになってきた。どこか変な星から来た宇宙人とか,または地球の人だとしてもポコペン人とか呼ばれる,どこか普通の人とは違うキチガイの一味なんぢゃないかと思えてきた。もちろん,音楽産業に関わっている人はひとり残らずその仲間である。そうか,人間ぢゃなければこんな変なことをしても仕方ないか。動物とか虫とかにたとえようとしたけど,いまの音楽を売っている人たちなんかとおんなじにしたら動物とか虫に失礼なのでやめといた方がいいだろう。なるほどiPodが売れたのは,それらのポコペン人に征服される前の最後の小さな出来事だったのだ,と,あとあと思い返すのだろう。…笑い話として,ゲラゲラ。



 
[2004.07.08]
  正しいあしたのために


 ▼You Can't Copy That(PCWorld.com)【英語】
  http://www.pcworld.com/news/article/0,aid,115106,00.asp


 …。

quote:デジタル・メディアで公平な使用の権利を望み,その権利を行使することはますます困難になっている。さらに,わたしたちの公平な使用の権利を保護する法案は議会で力を失い,著作権保有者の武器となるものだけが可決されようとしている。法をつくるという議会の仕事は,いったい誰のために行われているのだろうか。

 ちょっとときが過ぎて,やや未来になったとき,なんとこの時代はけったいなマヌケなときだったことか,と思い返されるだろう。いまわたしたちが,生類憐みの令なんてマヌケな法があった時代を笑い飛ばすように,ちょっと先の未来には,この当時には著作権という大笑いすべき法があって,一部の人間がそれをタテに金を稼ぎ,ほかのすべての人間はそれの奴隷となっていたのだと笑われる。そして,この変な法律のせいで,この時代にはのちの世に残る素晴らしい創作物がわずかも生まれなかったと笑われるだろう。

 一部の人間の金もうけの道具になっている著作権法を,きちんと,製作者のための法であることに引きずり戻さなくてはいけない。が,実際のところそれは可能かというと,コピープロテクトCDのようなものを発売したり,人間的な礼儀をわきまえずに著作権料をふんだくることしか考えられないような人間のクズであるACCSやJASRACのような変態たちが世にはびこっている限り,それらを殺さないことには不可能なのである。だから,リセットしよう。いまの法に従う必要など,微塵もない。それを破壊することで,あした新しい科学,そして新しい芸術を創作する人を保護することができる。そしてそれしか,保護する方法はない。だからわたしたちは,そのためにできる限りのことをしよう。DVDのためには,DVD DecrypterOSExを,iTunes ミュージックストアの日本上陸にはhymnキャッシュ)を,そしてファイル共有にはWinny(キャッシュ)を。きちんと使いこなせるようにしておこう。



 
[2004.07.06]
  MP3携帯メモ


 ▼Cell phones heading into iPod territory(ZDNet)【英語】
  http://zdnet.com.com/2100-1103_2-5254146.html


 ノキア7600(過去記事)に興味のある人以外には意味のないテキストですすみません。

quote:携帯電話はiPodのテリトリーに入り込んできている。MPEG4ビデオやMP3を再生できる電話は,米国ではまだまれだ。だが,携帯電話とMP3プレイヤーの間は近づいている。多くの電話がカレンダーや電卓などのPDA的な特徴を備えており,ノキア社のN-Gageはゲーム機として秀でている。ミュージックネットのディレクターは,「いつか,わたしたちはミラクル・iPodフォンを手にするだろう。だがそれは今後18ヶ月よりもあとになる」と述べている。

 ●わたしはボーダフォンでノキア7600を使っているんだけど,なんでもドコモのフォーマで使っている人は通話はできるけどメールやウェブなどはできないらしい。せっかくパソコンと同じメールのやり取りができるのにできない。できて当然のはずなのに,ドコモがブロックしているらしい。マヌケなことだ。●さっぱり3G端末が出てこないボーダフォンなんで通話がちゃんとできるか心配だったけど,都内では特に問題ない。地下鉄も駅ごとにアンテナが立つ。まぁ問題は地方に行ったときだけど,それは追々。

 ●わたしは着うたって使ったことがないんだけど,なんでそんなものに金を払っている人がいるのか不思議に感じる。MP3などを再生できて,着信音に設定できれば,どんな曲だって自由に「本物の」着うたにできるだろうに。なんでMP3を扱える携帯電話が少ないのか,音楽業界からのバカな横やりが入っているのかどぉかは知らないけど,たぶん多くの消費者が望むものを導入できないマヌケなキャリアにはなにを云っても仕方ないんだろう。●とてつもなく多くの人がMP3プレイヤーも携帯電話も常に持ち歩いているんだから,普通のメーカーなら一緒にしようと思うはずだ。思ってもいないのなら,メーカーとしてまったく役立たずだろう。そんなダメなメーカーの代わりに,iPodを積んだ携帯電話をアップルが出せば,一儲けできるだろうね。購入するのはマックユーザーだけぢゃないと思うけど。



 
[2004.07.04]
  過去の映画の捨て方


 ▼'Fahrenheit 9/11' sparks file-sharing flare-up(ZDNet)【英語】
  http://zdnet.com.com/2100-1104_2-5255240.html


 「わざわざ映画館まで足を運んで,観ている間で身体を動かすことも話をすることもできず,それであんな小さなスクリーンでしか観られなかった過去の映画なんて,なくなってホントよかったね」。

quote:マイケル・ムーア監督の上映中の話題映画「華氏911」が,ファイル共有で発火している。映画の動画はオンラインで流通しており,ムーア監督の意見に反対するムーアウォッチ・コムというウェブサイトは,その動画へのビットトレントのリンクを掲載した。そのため配給会社などから批判を受けたが,当の本人のムーア監督は多くの人が観てくれるならダウンロードしてれていいと述べている。

 笑った。ファイル共有で流されたらいやだろうと思ってリンクを掲載したのかもしれないが,監督は大喜びという状況。「わたしは著作権に賛成じゃない。映画を落として共有する人に問題があるとも思えない。友だちと買ったDVDを共有するのと一緒ぢゃないか」と監督は云っているという。もともと,17歳未満は保護者同伴でなきゃいけないR指定になったり,意味不明の迫害を受けていたので,監督にとってはいい手段か。映画の内容に反対も多いが,支持者が目茶苦茶盛り上がった映画館もあったようで(asahi.comの記事)。

 ファイル共有という手段そのものに反対しているのは,映画会社だけ。ちょうど同じ日,日本でもまもなく上映されるという「スパイダーマン2」の初回上映を,カムコーダーで録画した16歳の少年が逮捕されるというニュースもあった(Hollywoodreporter.com)。DVDはかなり激しく進んでいるが,なかなかワイヤードとの融合が難しいはずの映画も,ちょっとずつ進んでいるのかもしれない。最終的にはネットワーク経由で,室内の空中に大画面で上映するかヘッドセットで映画館以上の大画面の映像を送信するのが,映画になるだろうが,さて,あまり音楽業界のようなみじめでみっともなくて悲惨な姿をみせてほしくないものだが。



 
[2004.07.02]
  あしたもnyを


 ▼Winny暗号化アルゴリズムの詳細が明らかに〜Winnyワークショップ(Impress INTERNET Watch)
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2004/06/28/3670.html


quote:東京電機大学において,情報処理学会・情報ネットワーク法学会の共催で「Winny事件を契機に情報処理技術の発展と社会的利益について考えるワークショップ」と題されたイベントが開催された。

 「ご隠居,大変です」「なんだい,また八兵衛かい。お前さんもヒマだねぇ。今度はなにが大変なんだい?」「なんでもWinnyの暗号は簡単に解けちまうらしいですよ」「なんだいそんなことかい」「へ? 驚かないんですか? Winnyが安全でなくなっちまうぢゃないですか」「なにを云ってるんだい,お前は。nyは別に暗号化されているから安全なわけぢゃないよ」「?? …そうなんですか? だってあちこちのニュースサイトがでかでかととりあげてますよ」「ああ,あたしも読んだよ。つまらない内容だね。聞いてきたことをただ書いてあるだけだよ,ありゃ。まぁよく知らない人にはあのタイトルであおっとけば,タイトルをクリックしてくれるからね。ページビューを稼ぐにはいいネタになるだろ」

 「でもなんでも,暗号を解く鍵はWinnyですぐに入手できるってぇ云うぢゃないですか」「ダウンロードし終わったら,nyは暗号を解いて観たり聴いたりできるファイルにしてくれるんだ,鍵があって当たり前だろ」「はぁ,そんなものですか」「それにお前さんが使っているWinnyUtilのキャッシュビューアを使えば,暗号化されているキャッシュの名前が全部みれたり,さらには暗号を解いてファイルにすることだってできるぢゃないか」「云われてみればそうですね。てこたぁ暗号が解かれたって意味がないってぇことですか?」「ああ。もともとDRM(デジタル権利管理)で守られていると云ってる音楽なんかも全部,DRMを解かなきゃ再生できるわきゃないんだから,必ず暗号は解く方法がある。だからiTunes ミュージックストアだってMSのだって,時間が経てばDRMを解く方法は出てくるものさ」

 「はぁ。まぁそれはさておき,んぢゃあなんでWinnyは安全だと云われるんですかい?」「そりゃお前,誰がファイルを流したか,わかりにくいからだよ」「???」「お前さんは落としてばっかりでファイルを公開したりしないだろうけどね,アップフォルダが空で,キャッシュフォルダに暗号化された意味不明のファイルが入っているだけなら,その人がファイルを公開していると云えないだろ。ああ,お前さんもダウン・アップフォルダは空にしとくんだよ」「ファイルを最初に公開する人は,アップフォルダに入れてるんぢゃないんですかい?」「気を付けている公開主は,キャッシュにして公開するものさ」「でもファイルを公開してた人が捕まってたぢゃないですか」「そりゃあれだ,nyBBSでスレ立てて自分がファイルを公開してますとでも宣言してたか,どっかほかのウェブサイトでわかるようにしてたんだろ」「WinnyのBBSでスレ立てた人はすぐわかるんですかい?」「わかるね。だから自分のファイルの公開を告知する人は自分の立てたスレでやっちゃいけない」「他人のスレにレスするなら大丈夫?」「ああ,他人のスレに書き込むときは,必ずまた別の人のパソコンを経由して書き込むからね。ただまぁファイルを放流して誰か落とした人が書き込んだ方が,特定されにくくってよいだろうが」「なるほど,ぢゃあこれで来月もWinnyを使ってても問題ないってことですね」「どこに問題があるのかこっちが訊きたいぐらいだよ。八兵衛教えてくれないかい」「えーでは」「真面目に受け取るなよ」。



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